【特定技能】ミャンマー人材 受け入れの流れ -スマートカードとは?-

-既に何十名もミャンマー人材をご紹介されていると思いますが、受入れ企業の反応はいかがですか?
弊社からの紹介に関しては、日本語能力や働きぶりについて高評価をいただいています。
私自身が、ミャンマーで多くの人材の面接を行い、自分なりの基準(真面目、優秀、年齢が若い、将来設計も考えて日本で働きたいかなど)を持って精査している点に受入れ企業の方々も安心感を覚えていただいているようです。
-ミャンマーの技能実習の現状において、ベトナムに比べてだいぶ遅れてるかもしれませんが、人材の受入れは今後も伸びていくと思われます。その点はどのように感じられていますか?
2013年にスタートし、当初ゼロだったのが急激に伸びてきて現在7000人ほどと、右肩上がりでミャンマー人技能実習生は増加しています。
今回、新型コロナウィルス感染拡大でストップしていますが、今後日本の景気が感染以前に戻れば、2万、3万人までに増えると思っています。
ベトナムは若者の人材が不足してきており、聞いた話では女性の人材が集めにくくなってきているとの事です。それに比べてミャンマーは若者がまだまだ沢山いて、募集をかけると私の学校の方に応募者が集まってきます。
その中で面談を行い、基準を設けて厳選して人材を選んでいる状況で、需要と供給のバランスで言えば圧倒的に供給力があるのがミャンマーの実情です。
日本に行きたいミャンマーの子たちはいっぱいいるんです。
ミャンマーは最後のフロンティアと言われているが、今後ますます人材が日本に出てくるイメージを持っています。
-特定技能の在留資格でミャンマーから受け入れる場合、どういった手順が必要でしょうか?法改正や特有ルールがあれば教えてください。
まずミャンマーの労働省に書類提出とミャンマーの送り出し機関経由で申し込みをしなければならないルールになっています。
2020年3月後半に法改正があり、ミャンマーの労働省に求人票を提出し、さらにミャンマーのスマートカードを取得する流れとなりました。
技能実習生もスマートカードを申請してから来日していましたが、特定技能も同様になり、特定技能用のスマートカードができました。
現状の流れとしては、書類をミャンマーの送り出し機関経由で労働省に提出、申請が受理されてからスマートカードを取得し、日本に来日するというものになります。
-元技能実習生の採用支援を依頼する時の手順はどのようになりますか?
まず弊社のような人材紹介会社へ問合せた後、日本で働きたいミャンマーの特定技能人材の人選を行います。
↓
人選後、日本側の入国管理局に在留資格申請をします。
同時にミャンマー側では、同国送り出し機関を通して労働省に書類を提出します。
↓
スマートカードの発行許可と日本側の在留資格申請許可証を得た後、来日していただきます。
-スマートカードというのがいわゆる査証ということですか?
査証とはちょっと違います。
ミャンマー独特のルールがあってミャンマーの労働省は来日しているミャンマー人も管理する義務があるんです。
緊急の事態が生じた時に労働省が手助けするという名目で、どのような人材が、日本のどこで働いているかなど詳細に管理しています。
-スマートカードとは別に査証が必要ですか?
ミャンマーにある日本大使館に査証の申請は必要ですが、こちらはすぐ通ります。加えてスマートカードの取得が必須ということです。
一点気を付けなければならないのが、日本側で直接在留資格を技能実習から特定技能に切り替える場合、スマートカードをどうするのかという点です。
手続き上はミャンマーの労働省を通さなくても可能なはずですが、まだこの事象が発生していないので何とも言えず、特定技能の期間を終えたミャンマー人が帰国した際、スマートカードは技能実習生のままという事態が想定されます。
元技能実習生を特定技能人材として雇用する場合、ミャンマーの送り出し機関にスマートカードの変更申請を依頼するのが無難と思います。
特定技能人材の採用をお考えの皆様へ
今まで外国人材を雇用された経験のない企業様も多いのではないでしょうか。
・日本語でのコミュニケーションに問題はないか?
・どのような仕事を任せられるのか?
・どの国の人材が良いのか?
・雇用するにあたり何から始めればよいのか?
…など、様々不安や疑問があるかと思います。
特定技能Onlineでは、外国人材紹介企業や、登録支援機関、行政書士事務所など、弊社がご面談をさせていただいたサポート企業を無料で紹介しています!
外国人材採用をご検討の方、是非一度お問い合わせくださいませ。


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